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馬肉ラーメンを列車に出前 山形・フラワー長井線で2025年1月18日にツアー初開催

 山形県は来年1月18日、山形鉄道フラワー長井線(山形県長井市)の貸し切り列車で、全国屈指の消費量を誇るラーメンとそばを振る舞うツアーを初めて行う。沿線の活性化を図る実証実験の一環で、新たな観光コンテンツとして民間に事業化を働きかける。

10月の事前企画で、ラーメンを列車内ですする関係者(やまがたアルカディア観光局提供)

 列車は赤湯(南陽市)-荒砥(白鷹町)間の全線を往復。南陽市内のラーメン店から出前を取って車内で味わう。長井市のラーメン店が手がける馬肉チャーシューやメンマと地酒、名物の馬肉ラーメンを詰めた肉まん、白鷹町のそば、そばを使った菓子とそば茶なども提供する。

 山形市のラーメン年間購入額が2年連続で全国一となる県内は、他地域もそば店が協力して誘客する「そば街道」を構成してPRに力を入れる。県は8月に「ラーメン県そば王国やまがた」を商標登録した。今回の企画で、食と鉄道を組み合わせた商品の可能性を探る。

 県観光交流拡大課の担当者は「県内では今でも珍しくないラーメンの出前を観光に生かしたかった。好評なら民間事業者に継続してもらいたい」と話す。

 参加費は1人7700円。既に満席となっているが、キャンセル待ちを受け付けている。連絡先は一般社団法人やまがたアルカディア観光局0238(88)1831。

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