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沖縄の織物文化を紹介 福島・昭和 カラムシの縁で交流

カラムシを原料とする糸作りや織物の文化をテーマにした座談会

 イラクサ科の多年草カラムシの生産地、福島県昭和村の公民館で21日、カラムシを使った沖縄県宮古諸島の織物文化を記録した映画「ブーンミの島」の上映会と座談会があった。

 カラムシを原料とする糸作りや染色、織りなどの営みと島に根付く信仰や民俗文化が映画で紹介された。座談会ではカラムシに関わる手仕事をテーマに、宮古諸島と昭和村の関係団体役員や作り手らが語り合った。

 宮古織物事業協同組合の浦崎美由希専務は「カラムシを布に仕上げる宮古と、乾燥させた繊維を一つのゴールとする昭和の違いがある」と述べた。奥会津昭和村振興公社の本名民子営業企画係長は「宮古の女性の迷いのない手仕事、強さに驚いた」と語った。

 昭和村で続く織物の雪ざらしによる漂白効果や共通課題の担い手不足なども話題になり、工芸愛好家や村内のからむし織関係者約40人が熱心に耳を傾けた。

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