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出産祝い金、地元ブランドPR「予算編成、超ムズいんですけど…」宮城・角田の中学生、地方財政を学ぶ特別授業

タブレットを使って市の予算編成を考える生徒たち

 角田市北角田中(生徒179人)で、地方財政について学ぶ特別授業があった。3年生約50人が参加し、地元が抱える課題について考え、市の予算編成に挑戦した。

 授業は東北財務局による地方財政教育プログラムで16日にあった。生徒たちは国や自治体の財政の仕組みを学んだ。予算編成では、16班に分かれて市の一般会計予算約154億円をベースに施策を議論。「子どもの遊び場整備」「道の駅かくだの拡大」などの項目を取捨選択し、歳出額や2045年の市の人口の増減をシミュレーションした。

 生徒たちは予算案を発表し「敬老祝い金をなくして、出産祝い金を第1子25万円、第2子以降は40万円に増やす」「『角田ブランド』をPRし、住んでもらう人を増やす」などの施策や方針を披露した。

 参加した星健斗さん(15)は「子育てや人口増加を重点的に考えたが、借金が増えてしまい、埋め合わせが難しかった。リスクを考えると市政を運営するのは大変だと感じた」と話した。

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