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海に転落した釣り人を救助した男性5人に宮城・石巻署が感謝状贈る

感謝状を受け取る荒木さん(右から2人目)ら3人

 石巻署は9日、女川町で海に転落した釣り人を救助したとして、男性5人に感謝状を贈った。

 5人は、ともに仙台市太白区の会社役員中村崇久さん(52)と広告業荒木夏生さん(54)、塩釜市の会社員伊藤守さん(39)、現場近くに住む女川町の会社員阿部伸之さん(42)と父の漁師彦一さん(72)。中村さん、荒木さん、伊藤さんが署を訪れ、赤間博之署長からそれぞれ感謝状を受け取った。

 署などによると、女川町塚浜漁港で昨年12月2日午後10時ごろ、釣りをしていた仙台市の70代男性が海に転落。荒木さんが近くにあった綱で救助に当たり、中村さんの求めで自宅にいた彦一さんが漁船で男性の元に向かった。伊藤さん、伸之さんも救助に加わり、男性を陸に引き上げた。

 男性は意識があり、救急車で石巻市の病院に搬送され、数日後に退院したという。救命胴衣はしていなかった。

 3人も釣りをしていた。中村さんは「海が穏やかで釣り客も多くいたので幸運だった」と話し、荒木さんは「助けられてよかった」と振り返った。伊藤さんは「釣り中は救命胴衣の着用が必要」と強調した。

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