宇宙の謎と魅力を天文学者が解説 仙台で星のおはなし会
宇宙や星空の楽しみ方を専門家が伝える講演会「星のおはなし会」が11日、仙台市青葉区の市市民活動サポートセンターであった。国立天文台の縣(あがた)秀彦准教授(科学教育)が宇宙に引かれる理由をテーマに講演し、訪れた天文ファン約50人は謎に満ちた宇宙の魅力に聞き入った。
縣准教授は今後の生き方に悩んでいた19歳の頃、夜空に輝くしし座の美しさに感動し天文に関心を持ったというエピソードを披露。人間は宇宙にロマンを感じ、星空から勇気をもらっているとして「宇宙は一人一人の幸福を実現するツールになっている」と語った。
138億年の宇宙の歴史を1年間に例えると、人類の出現は12月31日の午後8時となることも紹介。「人の生きる時間は宇宙の歴史の中でわずかだが、その中で文化を創造し共に歩んでいくことに人類の意義がある」と解説した。
講演会は星空の解説ボランティア育成などを行う市民団体「星のソムリエ仙台」の主催で、8回目。柴田晋平代表(70)は「地球環境の問題に広く関心を持ってもらえるよう、まずは自然や宇宙の面白さに親しんでもらいたい」と語った。
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