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宮城・石巻のサン・ファン館で「高橋由貴彦写真展」 ローマへの旅たどる写真24点や原稿など展示

慶長遣欧使節団が訪れた場所の写真などを展示する企画展

 昨年10月のリニューアルオープンを記念した企画展「ローマへの遠い旅―高橋由貴彦写真展」が、石巻市の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)で開かれている。3月17日まで。

 2016年に86歳で亡くなった同市出身の写真家で歴史研究家の高橋由貴彦さんが、慶長遣欧使節団ゆかりのメキシコやスペイン、イタリアなどで撮影した建造物などの写真24点のほか、使用したフィルムカメラや手書きの原稿などの資料30点を展示している。

 写真は、支倉常長が洗礼を受けたスペインの王立跣足会女子修道院やローマ教皇に謁見(えっけん)したバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂など。使節団が訪れた場所などを7年間かけて巡り、撮影した。

 ほとんどがモノクロ写真で、建造物の形や陰影を強調している。展示資料の大半は11年に高橋さんが同館に寄贈した。学芸員の中沢希望(のぞみ)さん(35)は「高橋さんが魅力に感じた歴史の背景を知ってほしい」と呼びかける。

 午前9時半~午後4時半。火曜休館。公益財団法人慶長遣欧使節船協会主催。連絡先は同館0225(24)2210。

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