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ボクシング日本一狙う スピードと度胸武器 3月に全国大会 宮城・美里の不動堂中2年伊藤選手

「日本一になりたい」と抱負を語る伊藤選手=4日、大崎市古川武道館

 古川リバーサイドボクシングジム(宮城県大崎市)に所属する伊藤清柾選手(14)=美里町不動堂中2年=が、3月に大阪府で行われる「第4回全日本アンダージュニアフレッシュボクシング大会」(日本ボクシング連盟主催)の51キロ級に東北代表として出場する。競技歴は1年半ほどだが、キックボクシングで培ったスピードと勝負度胸で日本一を狙う。

 「けんかに強くなりたかった」という伊藤選手は、父公記さん(47)の勧めもあって小3でキックボクシングを始め、全国で活躍する実力者に成長。パンチ力を強化しようと中1だった2023年8月、ボクシングに本格参戦した。

 昨年11月に仙台市であった「第15回東北アンダージュニアボクシング大会」の男子中学生の部51キロ級では順調に2試合を勝ち上がり、日程の都合で今年1月にずれ込んだ福島県伊達市での決勝も快勝。準優勝だった前回はまだ競技歴数カ月で「不安があった」が、雪辱を果たした今回は「練習してきて『絶対に勝つ』と自信を持って戦えた」と振り返る。

 武器は持ち前のスピードを生かした多彩なパンチ。ジムの阿部喜成会長(52)は「格闘技で培ったフットワークやボディーバランス、何より勝負度胸がいい」と評価する。

 「日本一になって、高校でもボクシングを続けたい」と語る伊藤選手の将来の目標はプロボクサー。「拳で戦って一番を決めるのがかっこいい。プロで有名になって金を稼いで、お世話になったお父さんや阿部会長たちに恩返しをしたい」と思い描く。

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