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AIカメラで工事現場の交通誘導 宮城・利府で試験導入

 道路工事現場での交通誘導員の人材不足に対応しようと、宮城県は13、14日、人工知能(AI)搭載カメラによる交通誘導システムの試験導入を利府町の県道で実施した。システムの試験は県内で初めて。

試験導入されたAIカメラを活用した交通誘導システム

 システムは、片側交互通行となる工事区間の両端に設置したAIカメラで通行状況を監視し、発光ダイオード(LED)表示板で誘導する。渋滞状況に応じて信号切り替えのタイミングを判断し、救急車など緊急走行中の車両を優先的に対応することもできる。

 試験中の14日には現地で説明会が開かれた。システムを開発したケイビーアイ(山梨県昭和町)の関係者が県内の土木工事業関係者ら約40人に仕組みや導入のメリットを解説した。

 県道路課の佐藤智宏技術副参事兼総括課長補佐は「誘導員の人手不足で工事がストップするケースもある。今回は試験導入だが、県内の業者に最新技術を知ってもらい円滑な工事や事故防止に役立ててほしい」と話した。

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