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イチゴ新品種がコンフィチュールに 宮城・山元の農業法人が開発 コク深く濃厚な甘さ特長

 宮城県山元町の農業法人「グランフレサ」が、県内では珍しいイチゴの新品種「ベリーポップ すず」を使ったフルーツソース「コンフィチュール」を開発した。コクが深く濃厚な甘さが特長で、18、19の両日、県庁である販売会「いちごサミット」で初披露する。

イチゴハウスで「ベリーポップ すず」の実とコンフィチュールを手にする柳川部長

 「ベリーポップ すず」は、甘みが強く果肉が硬めの品種。三重県と種苗会社「ミヨシ」(東京)が共同開発し、2020年9月に農林水産省へ品種登録を出願した(現在審査中)。名称は、実が鈴なりになることなどに由来する。

 宮城では2年ほど前から流通し始め、グランフレサは24年度に10アール弱で栽培に着手した。同社は15アールで育てる主力のとちおとめで、24年2月にコンフィチュールを商品化しており、味の違いを楽しんでもらおうと「ベリーポップ すず」でも製造することにした。

 原材料はとちおとめの場合と同じで、果実をレモンやテンサイ糖と煮詰めて仕上げる。酸味と甘みのバランスが程よいとちおとめに比べ、「すず」の方はより甘みが強く、後味にさわやかな酸味が残るという。

 サミットでは、1本160ミリリットル入りの2種を共に1300円で1日各25本ずつ用意する。営業開発部の柳川勝一部長(61)は「すずは味がはっきりしているので特に子どもに喜んでもらえると思う。いろいろな料理の風味付けに活用してほしい」とアピールする。

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