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伊達家ゆかりのひな人形華やか 宮城・角田で「牟宇姫ひなまつり」

角田市郷土資料館で開かれている企画展。スタッフによる解説もある

 仙台藩祖伊達政宗の次女で角田館主石川宗敬に嫁いだ牟宇姫にちなんだイベント「かくだ牟宇姫ひなまつり」(実行委員会主催)が、角田市内で開かれている。市郷土資料館では、伊達家ゆかりのひな人形などを飾る企画展が開幕。明治・大正期の邸宅が優雅に彩られ、早春の雰囲気を醸している。

 企画展は、江戸期-現代のひな人形約110体を各時代ごとに部屋を分けて展示し、変遷をたどれるように工夫を凝らした。各部屋に花も添え、華やかな空間を演出している。

 メインは伊達家ゆかりのひな人形。高さ約45センチで、豪華な衣装をまとう。金梨地蒔絵(まきえ)で伊達家の家紋「雪薄(ゆきすすき)紋」が施された膳などのひな道具も目を引く。

 碇子幸枝副館長は「伊達家ゆかりのものを中心に、市内に残る古いおひなさまをノスタルジックな部屋に展示している。館内を巡って春の訪れを感じてもらえれば」と話す。

 企画展は3月9日まで。午前9時~午後4時半。今月25日は休館。大人400円、高校生300円、中学生以下無料。

 かくだ牟宇姫ひなまつりは、3月3日まで市市民センターなど市内各地でひな飾りを展示。商品券が当たる買い物スタンプラリーも実施している。1日は市郷土資料館前の広場で縁日や祭りばやしの演奏を予定している。

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