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夜空の大輪にあの人思う 仙台・六郷で鎮魂の花火

震災の犠牲者をしのんで打ち上げられた花火=1日午後6時10分ごろ

 東日本大震災で津波被害を受け、2017年に閉校した仙台市若林区の旧東六郷小近くで1日、「鎮魂の花火」が打ち上げられた。住民ら約300人が、犠牲者や古里に思いをはせた。

 六郷東部地区の住民らでつくる「わたしのふるさとプロジェクト」が主催し、今年で10回目。午後6時に同校の鐘を鳴らし、地区の死者・行方不明者数と同じ128発の花火を上げた。プロジェクト代表の大内文春さん(52)は「震災の記憶を伝え、交流できる場をつくりたい」と語った。

 近くの東六郷コミュニティ・センターであった交流イベントでは、同校伝統の「六郷くろしお太鼓」が披露された。クイズ大会もあり、住民らは久しぶりの再会や交流を楽しんだ。

 震災当時、同校に勤務していた宮城野区の無職吉長牧子さん(68)は「教え子やその親、祖父母に会えてうれしい。続けてくれてありがたい」と感謝した。

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