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仙台防災未来フォーラム、3月8日に開催 防災の輪広げる

 仙台市は8日、東日本大震災の経験や教訓を今後の防災に役立てる「仙台防災未来フォーラム2025」を青葉区の仙台国際センター展示棟を主会場に開く。11回目の今年のテーマは「1人ひとりが主役 ともに創ろう防災の輪」。地域団体や企業、大学など過去最多の延べ142団体が参加し、ステージ発表やワークショップ、ブース展示で日頃の活動を発信する。

 東北大災害科学国際研究所は震災と能登半島地震・豪雨の災害対応と復旧を比べる発表を行う予定。何が引き継がれ、何が引き継がれなかったのかを示し、災害間での知見の継承の在り方について分野横断的に考える。

 防災・減災事業などに取り組むNPO法人「FORYOUにこにこの家」(太白区)は、仙台発祥のボードゲーム「そなえゲーム」の体験ワークショップを準備。プレーヤーが架空の住民になりきり、災害に備えるために何ができるかを実践的に考えてもらう。

 「スポーツ界から見る復興の道」と題し、プロ野球東北楽天の球団アンバサダーを務める銀次さん、市出身で元バレーボール女子日本代表の佐藤あり紗さん、サッカーJ2仙台元選手の田村直也さんが鼎談(ていだん)。お笑いタレントの小島よしおさんと防災について学ぶ子ども向けのプログラムもある。

 会場では「環境フォーラムせんだい2025」を同日開催。市が指定避難所などに設置した太陽光発電システムによるピーク時の使用電力を抑制する取り組みを報告。七ケ宿町のNPO法人水守の郷・七ケ宿は、耐久性に優れた直交集成板(CLT)を活用し、安価かつ短期間で設置できる防災シェルターを紹介する。

 午前9時半~午後4時半。入場無料。一部プログラムは事前申し込みが必要。連絡先は運営事務局022(217)7851=平日午前10時~午後5時=。

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