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「キャンプ力」防災に生かそう 宮城・七ヶ浜でワークショップ 神戸のキャンプ場管理人が講師 非常時に役立つグッズ、キャンプ飯披露

ペレットストーブで焼いたピザを披露する安田さん(左)

 キャンプ体験を通じて防災について学ぶワークショップ「ASOBOU(アソボウ)」が、七ケ浜町のワイン醸造所「七ケ浜ワイナリー」敷地内であった。神戸市のキャンプ場「KOBE川の音ベース」が、県内で初めて実施した。

 会場ではテントや簡易ベッド、携帯トイレなどキャンプグッズについて解説。ポテトチップスを砕いて卵で包んだ「ポテチオムレツ」や木材ペレットが燃料のストーブでつくるピザなど災害時にも生かせる「キャンプ飯」の講座もあった。

 岩手県大船渡市から家族で訪れた同市盛小5年の今井幸輝さん(11)は「キャンプを体験しているようで楽しかったし、災害時にも役立ちそうで勉強になった」と話した。

 川の音ベース管理人の安田典充さん(45)は、地元京都府京丹後市の小学校でキャンプ体験会を行った際、キャンプの知識が防災に生かせると実感。定期的にワークショップを開くようになり、今回、東日本大震災で被災した宮城にも広めたいと企画した。

 安田さんは「キャンプを通じて子どもから大人まで楽しみながら防災を学び、防災力や地域力を上げるきっかけになればいい」と話した。ワークショップは1、2の両日開かれた。

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