(1150)寒昴(かんすばる)たれも誰かのただひとり/照井翠(1962年~)
東日本大震災では、地震や津波によって多くの人が亡くなった。この句は震災直後に詠まれた句であるが、その一人一人が誰かにとって大切な「ただひとり」なのだと語りかける。昴は六連星(むつらぼし)とも呼ばれ、…
関連リンク
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