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(1145)われとわが虚空に堕ちし朝寝かな/永井龍男(1904~1990年)

 作者は編集者・作家として知られる。「眠りに落ちる」というが、眠くてたまらないときに布団に入ると、まさに闇の中に墜(お)ちてゆくような感覚がする。掲句の季題「朝寝」は孟浩然の詩、「春暁」の「春眠暁を覚…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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