さよなら!! 初代「マンガッタンライナー」　運行22年でラストラン　JR仙石線

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　故石ノ森章太郎さん（宮城県登米市出身）の人気漫画キャラクターを車体に描いたＪＲ仙石線の初代「マンガッタンライナー」が２３日、ラストランを迎えた。あおば通－石巻間を走行し、宮城県石巻市の石巻駅や沿線では多くのファンが別れを惜しんだ。

アニソン歌手の遠藤正明さんが登場

　駅ホームで引退セレモニーがあり、アニメソング歌手の遠藤正明さん（石巻市出身）や石巻市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」らが登場。地元太鼓団体の演奏や幼稚園児の合唱もあり、花道を飾った。

　午後０時４６分、上りの最終列車が駅を出発。ホームに集まったファンらが「またね」「いってらっしゃい」と見送った。宮城県塩釜市の団体職員小倉祐さん（４３）は「通勤で乗るとラッキーな気持ちになった。引退は寂しい」と語った。三笠亜希子駅長（５０）は「夢と思い出を運び、街と人、心をつなぐ使命を全うした」とねぎらった。

　マンガッタンライナーは２００３年３月、石巻市との共同事業として運行を始めた。「ロボコン」「秘密戦隊ゴレンジャー」「仮面ライダー」「サイボーグ００９」のキャラクターが描かれ、幅広く親しまれた。

　ＪＲ東日本東北本部によると、引退は車両の老朽化が理由。２代目と仙石東北ラインの車両は運行を継続する。２５年度の冬、新型車両にマンガッタンと同様のラッピングを施す予定は現時点ではないという。