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マイナ免許証切り替え、記者がやってみたら… センターの窓口は50人ほどの長い列

 マイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」の交付が全国で始まった24日、仙台市泉区にある宮城県運転免許センターを訪ね、自分の免許証更新に合わせて切り替え手続きを体験した。初日とあってセンターの窓口はかなり混み合い、全ての手続きを終えるまでにだいぶ時間を要した。県警運転免許課によると、しばらくは混雑が続く見込みだ。(写真映像部・上村千春)

回線の混雑で行列ができたマイナ免許証登録窓口=24日午前、仙台市泉区の宮城県運転免許センター

 センターに午前10時過ぎに到着後、まず端末にマイナカードをセットし、免許証を書き込むための準備をした。自動受付機に進み(1)運転免許証のみ(2)マイナ免許証のみ(3)両方-の3パターンから一つを選択。カード類を少しでも減らしたい記者はマイナ免許証のみにした。更新手数料は2100円と一番安かった。

 視力検査と写真撮影、講習は午前11時半ごろまでに終わった。しかし、マイナカードに免許証情報を登録する窓口にはずらりと長い列。ざっと50人ほどが順番を待ち、中には妊婦の姿もあった。結局、解放されたのは午後2時ごろだった。

 センターによると、全国でマイナ免許証に切り替える人が殺到し、ネットワーク回線が混み合った。担当者は「どれだけの人が切り替えるか読めない。混雑の解消まで1カ月はかかるだろう」とみる。

 一体化したとはいえ、見た目は従来のマイナカードと何ら変わりない。警察庁の「マイナ免許証読み取りアプリ」で読み込むと免許証の画面が現れ、顔写真が先ほど撮ったものだった。

マイナ免許証読み取りアプリのイメージ

 マイナ免許証を持っていると、優良運転者と一般運転者は更新時の講習をオンラインで受けられる。自分のようにマイナ免許証のみなら、住所や氏名の変更手続きも自治体への届け出だけで済む。マイナ免許証を紛失したら、再発行まで運転できないのは従来の運転免許証と同じ。

 当面はマイナカードを更新すると免許証情報が引き継がれず、再度一体化しなければならない。システムの改善によって自動的に引き継がれるようになる今秋まで、注意が必要だ。

 県警運転免許課の錦織慶輔課長補佐は「マイナ免許証のメリットとデメリットを比較し、自分の生活スタイルと必要性に応じて持ち方を選んでほしい」と呼びかける。

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