広がる笑顔、仮設・集会所ライブ あきらさん、石巻での活動に幕 14年2480回

東日本大震災以降、石巻市を拠点に仮設住宅や災害公営住宅の集会所などで住民向けの「うたっこライブ」を開いてきたあきらさんが3月、14年間の活動に幕を下ろした。被災者らと一緒に歌声と笑い声を響かせてきたライブは2480回に上る。あきらさんは「皆さんに助けられ、走り続けてきた」と振り返る。
あきらさんは東京都文京区出身。震災前はジャズサックス奏者などとして音楽活動に取り組む傍ら、都内で障害者や高齢者らの移動を支援するNPOを立ち上げ、通院のサポートなどに取り組んできた。
震災が起きた2011年3月、被災地でボランティアを行うため、地震発生の数日後に乗降用リフト付きの車両で仙台市へ。同5月に石巻市に入り、桃生地区にあった福祉避難所を経て、渡波・流留地区を拠点に高齢者や障害者の通院などの支援に奔走した。全国の移動支援などの関係者らから寄せられた食料の配布などにも取り組んだ。
並行して、ギターを手に集会所などに足を運び、住民と一緒に童謡や歌謡曲を歌った。歌う前は硬い表情だった人々に笑顔が広がる様子を間近に見て「みんなで歌うことに意味がある」と実感。福島、岩手にも活動の輪を広げてきた。
震災14年目の今年3月、被災地での活動に区切りをつけ、東京に戻ることを決めた。都内で移動支援の活動を再開するという。
石巻で最後となるライブが27日、同市さくら町4丁目の新渡波東集会所であり、市内外から18人が駆け付けた。あきらさんが歌集を配り、ギターをつま弾くと参加者から曲のリクエストが次々と寄せられ「北国の春」「いい日旅立ち」など15曲を一緒に歌い上げた。
あきらさんの物資配布作業を手伝ってきた渡波地区のボランティアグループ「スマイルさくら」代表の奥田美智子さん(60)は「あきらさんの尽力で、地域の方に物資を手渡すことができた。私自身、脚が不自由なため通院でお世話になり、感謝しかない」と別れを惜しんだ。
あきらさんは石巻での生活が14年に及ぶとは想像していなかったという。「東京での輸送支援活動が志半ばのまま東北に来たため、心残りがあった。都会で孤独を深める高齢者の支援に、被災地での学びを生かしたい」と前を向いた。
みやぎ地域安全情報
宮城県警 みやぎセキュリティメールより
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