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鳥瞰撮・いしのまきドローン紀行 (1)大須埼灯台(石巻市雄勝町大須)

雄勝半島の東端に立つ大須埼灯台。切り立った崖の上から海と集落を見守る

<集落見守る断崖の塔>

 入り組んだ海岸線に沿って飛ぶ。岬の突端に灯台が見えた。石巻市雄勝地区の大須埼灯台。断崖の上に立つ白い塔は神々しくも映り、背後の集落を見守る教会のようにも見えた。

 灯台の向こうにも切り立った崖が連なり、激しく打ち寄せた波が海面に白く広がった。陸地には山が迫り、リアス海岸らしい景観が続く。

 東を向けば、一面に太平洋が広がる。遮るものはない。眼下にはハート形を横向きにしたような大須漁港を望めた。

 灯台は高さ12メートルで初点灯は1949年。漁師の安全を見守るシンボルとして地元に親しまれ、周囲には住民が育てた四季折々の花が咲く。

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 鳥のように舞って街や海を眺めたら、どんな光景に出合えるのだろう。ドローン(小型無人機)と共に石巻地方を巡り、まだ見ぬ景色を探しに行く。(日曜掲載)

石巻かほく メディア猫の目

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