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仙台・青葉まつりに30年ぶりに新山鉾 アイリスが制作、参加 主会場は西公園

仙台・青葉まつりの概要を発表する協賛会の渡辺博之実行委員長(右)と渡部統括専任委員

 仙台市中心部で5月17、18日に行われる「第41回仙台・青葉まつり」の概要が18日、発表された。市役所本庁舎建て替え工事に伴い、メイン会場は青葉区の西公園に移る。今年の山鉾(やまぼこ)巡行には、アイリスオーヤマ(仙台市)が制作した「五穀豊穣(ほうじょう)山鉾」が新たに参加する。新しい山鉾の参加は30年ぶりとなる。

 今年は「広がる、伊達な界隈」がテーマ。これまでの勾当台公園市民広場周辺よりも広い西公園が会場になり、伊達の歴史文化や仙台を楽しむ人が広がってほしいとの願いが込められた。

 17日の宵まつりでは、西公園ステージですずめ踊りと、市と観光姉妹都市を提携して55年になる徳島市の阿波おどりが披露される。

 会場には弓術の実演や弓矢の体験ができる「仙台矢場」と、人力車の体験乗車会などが設けられる。飲食と物販の「杜の市」はステージを囲むように配置される。

 18日の本まつりの時代絵巻巡行には、4300人が参加。歴史姉妹都市になって50年の愛媛県宇和島市から昨年に続き「牛鬼(うしおに)」という山車2台も登場する。

 山鉾は宮城県内の企業・団体が保有している。今回は全12基が参加。新たに、本まつりの最終盤の午後3時10分ごろ、市役所近くの定禅寺通北側の約400メートルに山鉾が総ぞろいする。

 すずめ踊りにエントリーしたのは昨年より5団体多い133団体、約3800人。新型コロナウイルス流行前の水準に及ばないものの回復傾向にある。

 市役所で記者会見した仙台・青葉まつり協賛会の渡部ギュウ統括専任委員(60)は「コロナ禍を脱し、広くなったメイン会場を存分に使って、『仙台は面白い』というのを発信したい」と話した。

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