遺体取り違え解剖 遺族は法的措置も検討 仙台厚生病院
仙台市青葉区の仙台厚生病院が太白区の男性(84)の遺体を取り違え、5月27日に誤って解剖していたことが31日、分かった。病院は「完全なケアレスミス」と事実関係を認めている。遺族は法的措置も検討している。
男性は昨年12月に交通事故に遭い寝たきりとなり、5月26日に入院先の同病院で亡くなった。医師から「(交通事故を巡り)裁判をするのであれば、解剖で死因を明らかにした方がいい」と提案され、遺族が病理解剖に同意した。
しかし予定していた翌27日、解剖を担当する医師から「解剖で事故と死亡の因果関係を証明することはできない」と言われ、解剖を取りやめた。
27日には肺がんを患って亡くなった別の男性の病理解剖も予定されていた。心臓と肺を取り出した段階で寝たきりだった男性の遺体であることに気付き、臓器を戻して縫合した。
病院によると遺体には個人を識別する目印などがなく、解剖室に届けられた承諾書や死亡診断書は肺がん患者のものだった。年間の病理解剖が20件以下で、同じ日に複数の遺体を取り扱う例はほとんどなかったといい、取り違え防止策もなかった。
病院側は「完全なケアレスミスで平謝りするしかない。ご遺族に改めて謝罪と説明をした後、警察に届け出たい」と話した。
誤って解剖された男性の長女(57)は「遺体とはいえ愛する父の体を意に沿わない形で傷つけ、辱められた。どんな対応をされても傷つけられた事実は消えないので怒りも消えない」と述べ、法的措置も辞さない考えだ。
(この記事は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた情報を基に取材しました)
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