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「決定遅い」「子の生活に乱れ」 休校再延長で本紙SNSアンケート

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため宮城県内の小中高校の休校が再延長されることについて、河北新報社は13日、会員制交流サイト(SNS)の無料通信アプリ「LINE」で読者らにアンケートを実施した。多くが理解を示す一方、「決定が遅い」「保育所や児童館も休止を」など批判的な意見が目立った。

 「そもそも年度初めの休校1週間という見通しが甘過ぎた」と仙台市若林区のパート女性(43)。「学校が密閉、密集、密接の『3密』であること忘れているのでは」と批判した。

 仙台市は15、16日に始業式や入学式を行う方針だ。太白区の30代主婦は「その1日で感染したら再延長の意味がなくなる」と疑問視した。「始業式は休ませる」「休校期間をもっと長く」という意見もあった。

 オンライン授業など自宅学習の環境整備を求める声も相次いだ。宮城野区の女性会社員(44)は「小3の子は昼に起き、ネット動画やテレビゲームばかり」と悪影響を懸念した。一方、休校中に児童を学校で預かる措置には「自宅にいる児童との間で学力や体力に差が出る」(元小学校教諭の女性)との指摘もあった。

 中高生からは「学校で感染し、家族にうつしたら、と不安だった」「受験を控え、学習面で不安」という声も。青葉区の高校3年の女子生徒(17)は部活動の自粛に触れ「このまま引退するのは悲しい」と記した。

 青葉区の主婦(37)は「これ以上、子どもたちが学校で学び、友達と遊ぶ貴重な時間を奪わないでほしい」と早期の終息を訴えた。「社会生活全体を止めなければ再延長を繰り返すだけ」と、より強力な措置を求める意見もあった。

 アンケートは「読者とともに 特別報道室」のLINEで友だち登録している人が対象。154件の回答があった。