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見えない敵-届かぬ警鐘(下)リスク発信、正解見えず

 2008年10月下旬。東北大教授の今村文彦(津波工学)は研究室で、東京電力の津波対策担当者と面会した。

 担当者は福島第1原発の津波対策を先送りする方針を説明し、次いで国の地震予測「長期評価」(02年公表)の扱い方について助言を求めた。

 「かなり過大で、非常に小さい可能性を追求するのはどうか」。今村…

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