政府が年末年始、観光支援事業「Go To トラベル」を全国で一時停止すると決めた。東北の観光関係者は新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況に理解を示しながらも、長引く苦境下の数少ない好材料だった目玉政策ストップに落胆の声を漏らした。
「『年末年始は客がいっぱいだ』と宿泊施設が張り切っている中、水を差された」
日本三景松島で知られる宮城県松島町。突如舞い込んだGoTo停止の報に、松島観光協会の志賀寧(やすし)会長はため息をついた。
11月の宿泊者数は約5万人で、前年同月比93・9%まで回復していた。志賀会長は「割引で価格の高い部屋やプランが埋まっていたため、キャンセルが相次ぐと経営に与える影響は大きい。月内に予定する高校生の修学旅行への影響も心配だ」と、再び客足が落ち込むことを懸念する。
土湯温泉観光協会(福島市)の池田和也事務局長によると、GoTo効果で年末年始の各旅館は予約でほぼ満室という盛況ぶりだった。とはいえ、全国で感染者数が増加する中「いつかは停止になるのではと思っていた。キャンセルは覚悟している」と理解を示す。
志戸平温泉(花巻市)も、予約で埋まった年末年始を待ち構えていた。岩城修平社長は「停止は困ったことだが、感染防止のためにはやむを得ない」と受け止めつつ、「キャンセル料の扱いやGoTo期間の延長があるのかなど、情報が欲しい」と訴えた。
「国難の中、思い通りにならないことは覚悟している。キャンペーンを長期的に続ける上で必要なブレーキであれば仕方がない」と冷静に受け止めるのは、南三陸ホテル観洋(宮城県南三陸町)の阿部憲子おかみ。みやぎおかみ会会長として「旅行にネガティブなイメージを持たれないよう一層の努力が必要になる」と気を引き締めた。
東北観光推進機構の紺野純一専務理事は「観光に関わる者にとってGoToはありがたい制度。成果も出ていただけに非常に残念だ」と嘆く。
東北では来年4~9月、6県やJR東日本などによる大型観光事業「東北デスティネーションキャンペーン」を控える。「感染拡大をしっかり食い止め、次のステップにつなげるためには、ここで仕切り直すことがベストなのだろう」と言葉を絞り出した。
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