仙台市成人式、宮城県外からの参加に市教委自粛要請 「ショック」延期求める声

 仙台市教委が宮城県外に住む市出身の新成人に対し、来年1月10日にユアテックスタジアム仙台(泉区)で開く成人式への参加自粛を要請したことが28日、分かった。参加登録した新成人に25日に送ったメールに記載した。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためと説明するが、新成人からは「参加できないなら延期してほしい」との声が上がる。

 市教委によると、メールは約4600人に一斉送信した。全国的に年末年始の移動自粛が求められていると指摘し「今後、成人式に参加するための帰省や移動は、できる限りお控えください」と自粛を要請した。

 感染状況が政府分科会の指標で「ステージ3(感染急増)」以上の地域にいる新成人には「感染拡大を防ぐ行動を第一とすべきことを改めて認識の上、帰省や成人式参加を控えていただく」と求めた。病床使用率については宮城県もステージ3で、これに該当する。

 県内在住の新成人には成人式後、友人と会食するなど交流する際の注意を促した。「会食を通じさらなる感染拡大が起これば医療は逼迫(ひっぱく)し、経済も大きな打撃を被る」と訴えた。

 同市の新成人は1万1101人(10月末時点)。感染リスクを抑えるため、会場を市体育館(太白区)から屋外のユアスタ仙台に変更した。郡和子市長は22日の定例記者会見で「さまざまな感染対策を取って、やらせてほしい」と述べ、政府の緊急事態宣言が出ない限り開催すると表明した。

 だが、市教委は県外の新成人が参加すれば「移動を伴い、仙台市と他地域の双方で感染拡大のリスクが高まる」と判断し、自粛を求める方向で検討していた。

 メールを受け取った中部地方の女子大学生(20)は「『来ないでほしい』という文面がショックだった。全ての新成人が参加できないのであれば、延期という選択肢もあったのではないか」と不信感を募らせた。

 市教委生涯学習課の田中富男課長は「仙台市は新成人の数が多く、簡単に日程を動かせない。ユアスタも夏場に向けて使用頻度が高まり、再度の会場確保は難しい」と理解を求めた。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る