仙台・青葉通地下道内の噴水、市が撤去へ 2008年から止水状態、修繕費など考慮

フェンスで囲われた噴水。13年近く止まったまま復活することなく撤去される
完成直後の青葉通地下道の噴水。仙台市民の憩いの場となっていた=1991年9月

 仙台市中心部の青葉通地下道内にある噴水を、市が撤去することが分かった。水は2008年から止まったままで、配管の詰まりも判明し、多額の修繕費用も考えて決定。地下道を管理する市青葉区はイベント広場に改修する計画で、かつて地下空間に潤いを与えた噴水は、復活を果たせないまま消滅する。

 噴水は1991年9月、青葉通と東二番丁通の交差点に歩行者用地下道が設けられたのに合わせて完成した。コミュニティー広場として花壇やベンチも設置された。
 東北地方整備局仙台河川国道事務所によると08年4月、洗濯をする路上生活者がいたために止水。道路の管理が国から市に移った16年4月時点で、配管に不具合があったという。止水の長期化でさび付いたとみられる。
 その後も路上生活者が噴水内に荷物を置くなどしたため、市が18年、立ち入れないようにフェンスを設置。バラの造花で飾っているものの、中央広場は殺風景な状態になっている。
 青葉区道路課によると、噴水の復活には、配管を掘り出した上での新設備の導入が必要。水道代や維持管理費もかさむことから断念したという。
 青葉区は撤去費用を含む改修費を、新年度予算案に盛り込むよう、市に求めており、要求通りに進めば、イベントが可能な新しい地下道広場が数年後にお目見えするという。
 道路課の担当者は「地下なので天気に左右されない。定禅寺ストリートジャズフェスティバルなどで活用できるだろう。関係団体と調整し、噴水跡の使い方を検討したい」と話す。

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