釜石市新庁舎、かさ上げへ 津波浸水を想定し計画変更

 釜石市役所の新庁舎建設予定地が国の想定で津波の浸水域に入ったことを受け、市は20日、予定地を1~2メートルかさ上げするなど計画を一部変更して対応する考えを市議会全員協議会に説明した。

 実施設計中の新庁舎予定地は旧釜石小、旧釜石一中の跡地。震災の津波では浸水しなかったが、昨年9月公表の日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震による津波想定で浸水域に含まれることが分かった。

 市が内閣府に問い合わせたところ、予定地の標高は地震後の地盤沈下で7・29~9・69メートルとなるのに対し、津波の高さは9・69~9・93メートルと想定されていた。

 市は庁舎に浸水しないように敷地をかさ上げした上で、隣接宅地の日当たりを考慮し、建物を南側に約4メートルずらして建設する。

 事業費は盛り土や基礎のくいの長さ変更、スロープ設置などで約2億円増える見通し。計画変更で工期は約半年延び、完成は2023年秋以降になるという。

 岩手県は東日本大震災の震源域で起こりうる最大津波の浸水想定を検討中で、日本海溝の津波想定より浸水高が増す可能性がある。市新市庁舎建設推進室の藤井圭一室長は「県の想定次第で計画をさらに変更することもある」と話した。

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