<とびらを開く>大人になる過程支援 NPO法人ほっぷすてっぷ

シェアハウス内でミーティングする入居者
シェアハウス内の洋室

 児童養護施設や里親家庭で育つ子どもたちが大人になる過程をサポートし、自立を支援している仙台市のNPO法人ほっぷすてっぷ。理事長の森田みささんに話を伺いました。
 司法書士である森田さん。2015年12月にNPOを立ち上げました。きっかけは、東日本大震災後に未成年後見人の仕事をするようになり、近くに相談する大人がいない子どもが多いというのが分かったこと。
 住まいに関する困り事が多く、「保証人がいない」「初期費用がない」などと聞くにつれ、「準備ができれば、自立の手助けができるかもしれない」と考えたそうです。
 そこでまず、NPO事務所隣の空きスペースを活用して子どもの居場所づくりに着手。17年にはシェアハウスも始め、これまでに16人が利用しています。
 活動当初は、資金のやりくりが常に大変でしたが、徐々に認知度が上がり、問い合わせも増えてきたそうです。「入居者の相談対応など現状に合わせた体制をしっかり整えていかないといけない」と、課題を認識しています。
 ニュースにはならないけれども、実際に虐待を受けて家庭で我慢している子どもがたくさんいることを森田さんは話してくれました。
 「20歳を過ぎても被害に遭っている方がたくさんいる。児童相談所に相談できない年齢だと、どこにも相談できなくて我慢して家から出られないでいる。『ほっぷすてっぷ』につながってくる子たちの中には役所が介入して発見されているケースもある」
 その上で森田さんは願います。「支援してきた一人一人のことを踏まえると、大人になってもどこかにつながっていた方がいい。生きづらさを抱えている子どもたちには切れ目のない支援が必要。だから、いろんな団体や地域社会とつながってほしい」
 子どもには、その子によって事情があるのかもしれないと、想像してみることが必要かもしれません。
(NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター 青木ユカリ)

[参考情報]
 NPO法人ほっぷすてっぷ 仙台市青葉区木町通1丁目8の10 木町通総合ビル。電話022(399)9427、ファクス022(399)9428。
 ホームページ http://www.npohopstep.jp/
 電子メール mail@npohopstep.jp
 ツイッター @npohopstep
 フェイスブック https://www.facebook.com/hop.step.children

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
志民の輪

私たちの周りでは、たくさんの市民団体・NPOが地域課題の解決などを目指して活動しています。「認定NPO法人杜の伝言板ゆるる」と「NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター」が交代で担当し、さまざまな団体の活動や地域課題について伝えていきます。


先頭に戻る