春夏通じて初の吉報が届いた。今春の選抜高校野球大会に、東北の公立高2校が初出場を決めた。柴田(宮城県柴田町)は昨秋の東北大会準優勝の実績が認められ、八戸西(青森県八戸市)は特別支援学校との交流などが評価されて21世紀枠での選出となった。
白球を追い続けた親子の夢がかなった。柴田の三塁手、横山隼翔(はやと)さん(17)=宮城県岩沼市=は、野球部OBの父隆弘さん(47)、兄航汰さん(18)の思いを胸に、球児憧れの黒土を踏みしめる。
「横山隼翔。兄航汰の分まで甲子園の土に足跡を残してきなさい」。グラウンドでの出場発表で土生善弘校長が告げると、隼翔さんは高らかに「はい」と返事した。見守った隆弘さんの目にはうっすらと涙が浮かぶ。「信じられない。夢をかなえてくれて誇りに思う」。満面の笑みでたたえた。
柴田は1986年創立。宮城の高校野球界では公立の雄として君臨してきたが、仙台育英や東北など私学の壁は厚い。甲子園への道のりは遠かった。
捕手だった隆弘さんは91年夏の宮城大会で準々決勝敗退。父の背中を追って柴田に入った航汰さんは昨季、遊撃手で主将を務めたが、夏の全国選手権はコロナ禍で中止に。夢舞台に挑むことすらできなかった。
見果てぬ夢を、隼翔さんがかなえた。航汰さんは「プレーできることがうらやましい。目いっぱい楽しんでほしい」とエールを送る。
隼翔さんは宮城県石巻市生まれ。東日本大震災で市内の自宅は津波で全壊した。
当時は小学1年でスポーツ少年団で野球を始めたばかり。復興支援で訪れた多くのプロ野球選手に勇気づけられた。「野球をやるどころじゃないと思ったが、支援があったから続けられた」と振り返る。
年明け、隆弘さんは隼翔さんにグラブを贈った。内側には「大胆不敵」の文字が縫い付けられている。「父、兄を含め、多くの人の思いを背負って臨む」と隼翔さん。聖地でのプレーを心待ちにしている。
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