寒河江産デラウェア 廃棄一転、白ワインに 有効活用へ市が支援

寒河江市の支援で生まれた白ワイン「サガエエトワール」

 山形県有数のブドウ産地・寒河江市のデラウェアを100%使った初の白ワイン「サガエエトワール」がデビューした。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が減少する中、ブドウの有効活用に向けて市が支援に乗り出した。廃棄の危機にあった果実は味わい深い加工品に生まれ変わった。

 白ワインはフルーティーで後味がすっきりとしたまろやかな甘さで和食にも合うという。名称は、寒河江の地名とフランス語の「輝き」を組み合わせた。

 同市のブドウはサクランボに次ぐ生産量を誇る。生食用や県内外のワイナリー向けに出荷してきたが、新型コロナによる飲食店の営業自粛で各ワイナリーが醸造を制限したことで出荷先の多くを失った。

 昨年は7月の豪雨被害もあり、実割れなどでデラウェアの収量が前年より2割ほど落ち込んだ。収入減のダブルパンチに直面する農家を支えようと、市は昨年9~12月、ふるさと納税とクラウドファンディング(CF)を組み合わせて寄付を募り、全国から3670万円を集めた。

 市は寄付金の一部で購入したブドウ約20トンを生かす。第1弾として、市内の農産物販売、丸松青果を通じて北海道小樽市のワイナリーに加工、商品化を委託。生産した8000本の大半はCFの返礼品になり、残り1400本を丸松青果のオンライン店で販売する。4月にシャルドネを使った第2弾を予定している。

 市農林課の担当者は「来年以降もワインの生産を継続し、ふるさと納税の魅力ある返礼品としてアピールする。寒河江のブドウのおいしさを全国の方に知ってもらいたい」と話す。

 720ミリリットル2本で送料込み4200円。連絡先は丸松青果(0120)457501。

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