震災10年 大崎・岩出山中で震災遺族が講話

田村さん夫妻(左)の講話を聞いた感想を発表する生徒

 宮城県大崎市岩出山中(生徒208人)で19日、防災と命の大切さを学ぶ特別授業「いのちの教室」があった。東日本大震災の津波で亡くなった七十七銀行女川支店(宮城県女川町)の元行員田村健太さん=当時(25)=の両親が、災害時に命を守る行動について講話した。
 内陸で育ち、10年前の詳しい記憶がない生徒に震災のことを知ってもらおうと、久光新一校長が企画した。
 父孝行さん(60)と母弘美さん(58)=ともに大崎市=は、健太さんが勤務中に上司の指示で避難した支店の屋上で津波にのまれた状況を説明。孝行さんは「防災意識を高め、自分で命を守る行動を取ることが重要」と呼び掛け、弘美さんは「何げない日常が(震災で)二度と戻らなくなることもある」と訴えた。
 生徒代表6人が感想を発表し、田村さん夫妻と意見交換した。2年木村優斗さん(13)は「知らないところで、生きたかった人がたくさん亡くなったと知った。災害時は自分で考えて逃げたい」と話した。
 久光校長は健太さんが大崎市松山中時代に所属した野球部で監督を務めた。「頑張り屋でリーダーシップのある子だった。生徒には震災について学び、語り継いでほしい」と語った。

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