東北大ファンド、弘前大発ベンチャーに投資 ゲノム解析で創薬研究

 東北大100%出資のファンド運営会社「東北大ベンチャーパートナーズ」(THVP、仙台市)は9日、ゲノム(遺伝情報)関連技術を持つ弘前大関連のバイオ系ベンチャー「Epigeneron」(エピジェネロン、東京)に約5000万円の投資を実行したと発表した。

 2020年10月にTHVPが設立したファンド「THVP-2号投資事業有限責任組合」(総額80億円程度を予定)から3件目の投資で、東北大以外の大学発ベンチャーへの支援は初となる。

 エピジェネロンは15年4月設立。弘前大大学院医学研究科の藤井穂高教授が社長を務める。エピジェネティクス(後成遺伝学)を基に、後天的な疾患を簡便に高精度で分析する技術を持つ。製薬会社に技術提供を行うなど創薬に向けた研究が進んでおり、THVPの担当者は「革新的な薬や治療方法の確立につながってほしい」と期待する。

 今回の投資と合わせて、THVPは東北6県と新潟県の国立8大学、東経連ビジネスセンター、東北経済産業局とともに「東北地域ベンチャー支援エコシステム連絡協議会」の設立を発表した。今後、大学の枠を超えた起業人材育成、ベンチャー支援などで連携を具体化する。

 事務局となるTHVPの担当者は「培ってきたベンチャー支援のシステムを横展開し、地域活性化に資する新産業創出の布石としたい」と説明。ベンチャー向けの助成制度創設も視野に入れている。

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