カシオペア、四季島が運行 4月から東北DC 首都圏で6県の産直市も

東北6県のキャラクターと共にDCをPRする小縣会長(左)、深沢社長=仙台市青葉区

 東北6県で4~9月に開催される大型観光宣伝「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」を前に、6県などでつくる推進協議会とJRグループが16日、概要を発表した。東日本大震災からの復興の発信を目指す一方、新型コロナウイルス禍で誘客効果は見通せない。推進協の小縣方樹会長は「状況を見極めながら理解が得られるように進める」と述べた。

 「花」「自然・絶景」「歴史・文化」「酒・食」「温泉」「復興」の6テーマで各県の観光コンテンツをつなぎ、東北全体の魅力を創出。イベントや体験ツアーなど約200の特別企画を実施する。

 JR東日本は周遊列車や100本以上の観光列車を運行。特別企画として豪華寝台列車「トランスイート四季島」を初めて仙台発着で運行し、2016年3月に廃止された寝台特急「カシオペア」も走らせる。

 コロナ下でもあり、東北発着の旅行商品を充実させるなど域内旅行を促進。首都圏で6県の産直市を開くなど、旅行以外でも東北に触れる機会を設ける。

 交通手段などの予約や決済をスマートフォン上で継ぎ目なくできる「TOHOKU MaaS(マース)」を6県8エリアで展開するなど、情報通信技術(ICT)を積極的に活用する「デジタルDC」(小縣会長)も特徴。人の動きなどさまざまなデータを集め、DC後の観光に役立てる。

 誘客目標として、6県の2019年4~9月の宿泊者数延べ2307万人(20年同期1130万人)、観光入り込み客数5832万人(同未集計)に近づけることを掲げ、落ち込んだ観光需要の回復を目指す。

 小縣会長は「復興に取り組む東北の姿を見てもらう意義は大きく、地域の期待感が高い」と話し、JR東の深沢祐二社長は「リアルとデジタルを融合し、観光を通じた東北復興を実現したい」と強調した。

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