サケの川復活へ稚魚1万匹を児童ら放流 福島・楢葉の木戸川

「元気で帰ってきてね」。願いを込めて木戸川にサケの稚魚を放流する子どもたち

 東京電力福島第1原発事故に伴い一時全町避難した福島県楢葉町の木戸川で16日、サケ漁と採卵・ふ化を再開後、6年目となる稚魚の放流が始まった。本州屈指の「サケの川」の復活を目指し、今月中に約29万匹を放す。
 新型コロナウイルスの影響で昨年は見送った地元の子どもたちによる放流を、感染防止策を講じた上で実施。小学校2校と認定子ども園の計約120人が、4センチほどに育った稚魚1万匹をバケツを使って放した。
 楢葉南小3年の馬上昊太(もうえこうた)君(9)は「みんなでたくさんのサケを放せて良かった。大きくなって、4年後に元気に戻ってきてほしい」と願った。
 木戸川漁協によると、昨年は記録的な不漁で捕獲数は751匹にとどまった。ふ化場長の鈴木謙太郎さん(39)は「現実は厳しいが、放流を続け少しずつでも前に進みたい」と話した。

河北新報のメルマガ登録はこちら
先頭に戻る