河北抄(3/26):自分たちは知らなかったことを小さい子ども…

 自分たちは知らなかったことを小さい子どもたちに伝えたい。まず地震や防災に興味を持ってもらおう。ではどうやって。仙台白百合学園高(仙台市泉区)の卒業生4人が考えたのは絵本だった。
 課題探究型の学習で、幼児や低学年の小学生も手にしやすいA6判の「ちいさなゆめのものがたり」を作った。少女が夢の中で幼い男の子と森を歩きながら、「地震時は川や海に近づかない」など災害時に取るべき行動を伝えていく。
 原点は小学2年だった東日本大震災の体験。「ただ怖かった。知識があればもっと早く事態をのみ込めた」と土屋文乃さん(18)。小木田千笑(ちえみ)さん(18)は「体験していない世代も絵本があればどう行動したらいいか想像できる」と言う。
 2人は仙台市で6、7日にあった仙台防災未来フォーラムに参加。大学に進み薬学を学ぶ土屋さんは「災害時に宅配や薬局と連携し、薬を届ける仕組みを考えたい」、農学部に進む小木田さんは「自然が自然の力で復元する循環を研究したい」と語った。震災の体験と学びの経験を力に、次のステージに進む春になる。

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