河北抄(3/29):中身はともかく、外側はまるで実り豊かな…

 中身はともかく、外側はまるで実り豊かな大地だな、と我が頭ながら感動した。以前、行きつけの小さな美容室で「ヘアドネーション」を体験した。
 病気や事故で髪を失った子ども向けにかつらを作るため、自分の髪を提供するボランティアのこと。幾つかの束に分けて40センチ近く切ってもらった。台に並んだ髪の束を見て「収穫」の言葉が浮かんだ。丹精して育てたわけではないが、誰かの役に立てると思うとうれしい。
 美容師さんによると毎月2、3人が寄付目的で来店するという。男の子もいると聞いて「えっ」と驚いたが、本紙を読んで納得。宮城県内で今年3月だけでも2人の小学生の記事が載っている。
 自らの不明を恥じた。男らしさ女らしさの固定観念にとらわれている。ロングヘアは女性だけのものじゃない。子どもたちは偏見や奇異の視線をはねのけ、ジェンダーの壁を軽やかに飛び越える。
 筆者は男性だが、と書くとさすがに驚きますか? いえ、女性です。それはさておき、寄付の条件は31センチ以上の長さだけ。老若男女不問で受け付けている。

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