巨大地震の一因に異常マントル構造 東北大院・趙教授ら発表

 東日本大震災などマグニチュード(M)9・0以上の巨大地震の発生は、海洋プレート下の異常なマントル構造が影響を及ぼしたとする研究結果を、東北大大学院の趙大鵬教授(地震学)らが27日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に発表した。

 M9・0以上の巨大地震は、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む境界で発生している。趙教授らは巨大地震が起きた日本列島を含む世界6地域の地下構造を「地震波トモグラフィー」という手法で解析し、地震波が伝わる速さから岩盤の性質を調べた。

 その結果、海面から深さ100~310キロ程度の海洋プレート下に、周囲に比べ地震波速度が小さい異常なマントル構造を発見。周囲より温度が150~300度程度高い「マントル上昇流」と推測した。

 マントル上昇流は海洋プレートを押し上げ、大陸プレートとの境界が滑りにくくなる。巨大地震の震源や震源域が複数のマントル上昇流の「すき間」や「端部」の真上に位置することも判明し、マントル上昇流による押し上げがないことが巨大地震の一因になったと分析している。

 東日本大震災の震源域も同様の傾向がみられた。趙教授は「巨大地震の発生にはさまざまな要因があるが、沈み込む海洋プレート下のマントル構造も影響を及ぼす。今後、震源域を予測する上でも重要な手掛かりになる」と説明する。

河北新報のメルマガ登録はこちら
3.11大震災

復興再興

あの日から

復興の歩み

秋季高校野球東北大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る