東松島市議選 女性3人当選、新市では最多 浅野氏トップ
任期満了に伴う東松島市議選は25日、投開票が行われ、新市議18人が決まった。内訳は現職13人、元議員1人、新人4人。女性は3人が当選し、新市誕生後最多となった。
トップ当選は自民新人の浅野直美氏(44)で1583票を獲得。次いで公明現職の土井光正氏(67)、新人阿部秀太氏(60)が1500票台を集め、新人候補の躍進が目立った。党派別の内訳は自民3人、公明と共産が各1人、無所属13人。
投票率は53.03%で、過去最低だった前々回(2013年)を0.92ポイント下回った。当日の有権者は3万2885人。
25日に投開票が行われた東松島市議選で、当選した候補の陣営は激戦を勝ち抜いた喜びに沸いた。
トップ当選を果たした自民新人の浅野直美氏(44)は午後10時20分の選管速報で当選が確実視されると、同市小松の事務所で約40人の支持者から歓声が上がり、万歳三唱した。「当選は皆さんの支えのおかげ。期待に応えられるよう、初心と感謝を忘れず努力する」と述べた。
矢本西小PTA会長や、県PTA連合会副会長などを務め、教育や子育て環境の拡充、女性の社会参加の推進を訴えた。
「声なき声の代弁者として一人一人の声を聞き、SDGsが掲げる『誰も取り残さない社会』を実現したい」と意気込みを語った。
◇東松島市議選開票結果(18-19)選管最終
当1583 浅野 直美 自新(1)
当1567 土井 光正 公現(2)
当1522 阿部 秀太 無新(1)
当1262 五野井敏夫 無元(4)
当1068 井出 方明 自新(1)
当1009 阿部 勝徳 無現(5)
当 973 小野 幸男 無現(4)
当 925 長谷川 博 共現(5)
当 881 滝 健一 無現(5)
当 864 斎藤 徹 自現(2)
当 842 大橋 博之 無現(5)
当 769 千葉 修一 無新(1)(自推)
当 759 阿部としゑ 無現(5)
当 671 手代木せつ子 無現(2)
当 645 桜井 政文 無現(2)
当 641 石森 晃寿 無現(2)
当 626 小野 恵章 無現(4)
当 510 熊谷 昌崇 無現(5)
175 佐藤 憲宏 無新
<新市長と新市議18人に当選証書>
東松島市選管は26日、18日告示の市長選で無投票再選を果たした渥美巌氏(73)と、25日投開票された市議選の当選者18人に当選証書を付与した。任期は29日から2025年4月28日まで。
式では、市選管の内海和幸委員長が当選証書を手渡し「市民の負託に応えてほしい」とあいさつした。
渥美氏は「公約実現に向け全力を注ぐ」と語った。
市議選で1522票を獲得し、3位で初当選した新人阿部秀太氏(60)は「期待の大きさと責任の重さを感じる。現場主義で市民の声を聞き、市政に提言していく」と誓った。