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「エモいぜ」 昭和の歌でこけら落とし 石巻・複合文化施設

会場が一体となり、昭和の名曲を楽しんだこけら落とし公演

 新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い県が独自の緊急事態宣言を発令する中、大型連休が29日スタートした。雨天となった石巻地方では、感染対策を講じて1日に開館した石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で、「こけら落とし公演」が開かれた。

 「宮川彬良×ぱんだウインドオーケストラ エモいぜ!昭和っ!ナウいよ!昭和ぁ~!」と題した公演では往年の名曲や観客の手拍子が大ホールに響き渡り、地域文化の発信を担う新しい施設のスタートを祝った。

 公益財団法人石巻市芸術文化振興財団が主催。作曲家の宮川彬良さんが指揮を務め、サクソフォン奏者の上野耕平さん率いる吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」が出演した。第1部では、クレージーキャッツメドレーや組曲「宇宙戦艦ヤマト」を奏で、ホール全体に軽やかなメロディーや壮大な音楽を響かせた。

 第2部では、男女3人組のアカペラグループ「ダイナマイトしゃかりきサ~カス」もゲスト出演。ザ・ピーナッツメドレーなど、昭和の名曲に合わせて楽しげな歌声を披露した。約350人の観客も手拍子で盛り上がり、会場が一体となってコンサートを楽しんだ。

 妻と2人で訪れた石巻市井内の無職阿部元信さん(70)は「こけら落としをずっと楽しみに待っていた。今後、趣味の合唱でホールを利用できる機会があればうれしい」と話した。

 施設は石巻文化センターと石巻市民会館の後継施設として1日に開館した。1254席の大ホールなどを備える芸術文化センターと、地域の歴史や文化を紹介する博物館で構成される。

 3月28日には、人間国宝の狂言師野村万作さんの舞台をこけら落としとして上演する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って中止となった。

マルホンまきあーとテラス - 石巻市

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