河北抄(6/2):新型コロナのワクチン接種が徐々に進んでい…

 新型コロナのワクチン接種が徐々に進んでいる。家族の一人も1回目を無事終えた。本人は前日まで「万全の体調で受けたい」と、運動会前夜の子どものようにどこか力んでいた。

 周囲も緊張していた。接種券は4月初めに仙台市から届いたものの、予約がなかなか始まらない。申し込もうと電話すると、最寄りのかかりつけ医はすぐ定員に達した。「どうしても個別接種を希望する場合、8月か9月になる」と看護師。「仙台市は7月末までに高齢者の接種を完了させると言っていたはずなのに。どういうこと?」とあぜんとした。

 苦手なネットで集団接種を申し込むしかないと構えつつ、別の医院でやっと予約が取れた。副反応はなく、本人は「ところで、あなたたちはいつ打てるの?」。

 16~64歳は約6900万人。国のトップが掲げる「1日100万回の接種」が実現しても4カ月半が必要だ。7月末に高齢者分が完了すれば年末まで、1日50万回なら来春までかかる計算だ。

 「いつかって? そんなの分からないよ」。ぶっきらぼうに答えるしかない。

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