新潟・山形地震きょう2年 鶴岡の住宅復旧ほぼ完了

ブルーシートで覆った屋根が一部残る集落=16日、鶴岡市小岩川

 山形県沖を震源とする新潟・山形地震が発生して18日で2年となる。震度6弱を観測した山形県鶴岡市は、住宅再建がほぼ終わったとして復旧支援制度の運用を終了。一部残った被災空き家への対応が今後の課題になりそうだ。

被災空き家 全容把握できず

 住宅の屋根瓦落下が集中した鶴岡市は昨年9月、修理費の2割(上限40万円)補助などを柱とする支援制度の運用を終えた。罹災(りさい)証明書を発行した住宅945戸のうち658戸で屋根瓦被害が発生したため制度を新設し、99・2%に当たる653戸が復旧した。

 地震で外壁などが落下し、倒壊も危ぶまれた同市堅苔沢(かたのりざわ)集落の廃業ホテルの建物解体も今年4月に完了した。2007年にホテルが営業を休止し、ここ10年間ほど管理者不在だった。地震後の昨年3月、市が空き家対策特別措置法に基づく略式代執行を宣言し、撤去を始めていた。

 ハード面の復旧は一定程度進んだが、なりわいや地域の再生への影響は今も残る。地震前から過疎化の進む市沿岸部では、市の統計以上にブルーシートで覆われた家が目に付く。一部は被災した空き家で罹災証明の対象ではないため、市は全容を把握できていない。

 震源地に近いあつみ温泉街も同様だ。「かしわや旅館」代表の斎藤武大さん(40)は「客室からすぐ目に入る空き家にいつまでもシートが残っている」と困惑する。

 新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊客が減少した。近場や日帰りの客の掘り起こしに活路を探るものの「現地の感覚が市に理解されず、取り残された気持ちになる」と明かす。

 地震は、19年6月18日午後10時22分に発生。マグニチュード(M)6・7で、震度6強を新潟県村上市で記録した。鶴岡市鼠ケ関では高さ11センチの津波を観測した。山形、新潟両県を中心に重軽傷43人の人的被害、半壊36戸、一部損壊1245戸の住宅被害があった。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る