初夏の夕闇、淡い光を放ちながらやぶの中を飛び交うホタル。仙台市内でも身近な場所で見ることができます。新型コロナウイルスの感染拡大で中止・縮小された観賞会もあり、主な生息場所や観察の注意点を紹介します。
(編集局コンテンツセンター・藤沢和久)
6月23日、仙台市青葉区の市地下鉄旭ケ丘駅から歩いて5分とかからない台原森林公園の生息場所を目指しました。
ホタルはすっかり暗くなった午後7時半ごろに飛び交い始め、午後8時すぎにピークとなりました。この日は午後9時ごろになると雨脚が強まり、肌寒くなったためか発光はまばらになりました。
「昭和40年代までは、郊外の田んぼの周辺ではごく当たり前に飛び交っていましたよ」。岩沼小校長などを歴任した宮城県仙台教育事務所指導主事の佐藤崇さん(62)が振り返ります。
佐藤さんによると、ホタルの観察に適している生息場所は宮城県内に幾つかあります。緑っぽい光を数秒間放つゲンジボタルはヘイケボタルとともに川沿いに生息します。山の中にいるヒメボタルの光はオレンジ色。短い周期で点滅を繰り返します。
見頃は生息場所や種類によって異なります。ゲンジボタルはおおむね6月中旬~7月半ば。ヒメボタルとヘイケボタルはこれよりやや遅く、7月に入って飛び始めます。
気温が20度以上、湿度が高くて風がなく、蒸し暑い夜に活発に活動する傾向があります。佐藤さんは「人間にとってはじっとりと不快な夜がホタルにとっては快適なようです。保護者の方と一緒に観察してみてください」と呼び掛けます。
◇佐藤さんがお薦めする宮城県内の主なホタル観察スポット
<ゲンジボタル>
・登米市東和町米川 鱒淵川
・加美町北川内地区 洞雲寺橋付近
・仙台市泉区山の寺 洞雲寺
・仙台市青葉区 台原森林公園
・仙台市作並 新川
・柴田町上川名
<ヒメボタル>
・気仙沼市本吉町・南三陸町 田束山(たつがねさん)
ホタルは明るいのを嫌うため、観察には新月や曇りの日が適しています。車のヘッドライトや懐中電灯でも一時的に発光ををやめてしまいます。転落事故などを避けるため暗い場所を異動するときは足元だけを照らし、観察中はこまめに消すよう心掛けしましょう。
防虫スプレーはホタルにとっても大敵です。可能であれば長袖や長ズボンを着用し、蚊に刺されないよう肌の露出を避けるといいでしょう。周囲の人と間隔を空け、マスクを着けるといったコロナ対策もお忘れなく。
ホタルが光を放つのは求愛のサインです。繁殖の機会を奪ってしまうことがないよう捕まえないで観察しましょう。「少し工夫すれば写真に残すことができますよ」と佐藤さんが実例を見せてくれました。
撮影の大きなポイントは三脚などでカメラを固定すること。感度を上げ、周囲の暗さに合わせてシャッタースピードを10秒程度にすると、光の軌跡を撮ることができるそうです。
佐藤さんの助言を基に記者も光跡の撮影に初めて挑戦してみました。残念ながら肉眼で見た光跡の美しさにはほど遠く、まだまだ精進が必要なようです。
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