フレッシュマン奮闘>河北消防署

地域の安全を守ろうと、緊急の事態に備える高橋さん

■河北消防署・消防士 高橋直人さん(24)

<命と向き合う責任痛感>

 映画やテレビの影響で、幼い頃から消防士に憧れていた。きっかけは中学1年生の時に発生した東日本大震災。一人でも多くの命を救おうと、懸命に救助に当たる姿を目に焼き付けた。「どんな過酷な状況でも人を助けられる消防士になりたい」。憧れは確かな目標になった。

 生まれも育ちも石巻。石巻好文館高から東北学院大に進学し、卒業後は県消防学校で1年間訓練を積んだ。「消防士としてはもちろん、人として大切なことを教えてもらった」と振り返る。地域と深い関わりを持つのが消防職の特徴。人々の安心な生活を支えるため、まずは服装やあいさつなど基本的な事が欠かせないと学んだ。

 昨年11月の研修中には、急病で倒れた高齢男性に心臓マッサージを施した。危険な状態の男性に寄り添いながら、常に人命と向き合う責任を痛感した。「どんな状態の人でも助けられるように、救急技術を高め続けなければいけない」と使命感を心に刻む。

 この春、河北消防署に配属された。火災を未然に防ぐ業務の予防係で、消防設備や避難訓練についての勉強に意欲を燃やす。「生まれ育った土地の安全を守れることにやりがいを感じる。多くの人にお世話になった恩を仕事で返したい」。消防車の窓越しに手を振ってくれる子どもたちを見ながら、固く誓った。

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