五輪バレー代表・藤井選手「戦う姿で勇気届ける」 石巻で激励会
石巻市雄勝地区出身で、23日に開幕する東京五輪バレーボール男子代表のセッター藤井直伸選手(29)のオンライン激励会が8日、市防災センターで開かれた。家族や恩師のエールを受けた藤井選手は東日本大震災で被災した古里を代表して挑む覚悟を示し、「戦う姿で勇気や元気を届けたい」と誓った。
激励会は市が企画した。斎藤正美市長や藤井選手の父の俊光さん(61)、母のみちえさん(54)、古川工高時代の恩師の佐々木隆義石巻工高教頭(56)が出席。都内のホテルに滞在する藤井選手とオンラインで対面した。
日本代表の初戦は24日。チームで調整を進める藤井選手は「試合が近づき、良い意味でピリピリとした雰囲気で練習できている」と近況を語った。
斎藤市長は「石巻からは唯一の五輪選手。うれしく、誇りに思う。新型コロナウイルスで現地には行けないが、全市民が活躍を祈っている」と激励した。
佐々木教頭は地元の盛り上がりについて「新聞に取り上げられ、市役所に横断幕が掛かった。市民の応援をすごく感じる」と報告。みちえさんは「親戚からも応援が届いている」、俊光さんは「体に気を付けて頑張って」などとそれぞれ声を掛けた。
終了後、藤井選手は取材に応じ、被災地への思いを「他の選手とはまた違う覚悟で日の丸を背負う」と強調。「多くの人の支えがあった。ようやく恩返しができる舞台に立てる。自分のプレー、日本のバレーをぜひ見てほしい」と市民にメッセージを送った。
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