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衆院議員任期満了まで3ヵ月切る 宮城5区の現新2氏、活動活発化

 衆院議員の任期満了(10月21日)まで3カ月を切った。「9月前半解散-10月投開票」が取り沙汰される中、石巻地方を大票田とする宮城5区では、立憲民主党現職で9選を目指す安住淳氏(59)と自民党新人の元タレント森下千里氏(39)が立候補を予定する。政府の新型コロナウイルス対策やワクチン接種、人口減少問題などが争点となる見通し。解散・総選挙を控え、両陣営は活動を活発化させている。

▽衆院宮城5区立候補予定者
 森下千里 39 元会社代表  自新
 安住淳  59 党国対委員長 立現(8)

 立民国対委員長の安住氏は「菅政権はワクチンの供給も遅く、新型コロナの抑え込みに失敗した。感染拡大の影響は大きく、石巻地方では1次産業や観光産業が苦境に立つ」と指摘する。

 東日本大震災から10年がたち、被災地は「震災、コロナ、人口減少という危機的状況にあり、政治を刷新する」と強調し、政権交代を訴えていく。

 陣営は9月解散に備え、安住氏の活動する姿を発信するリーフレットを5区内全戸へポスティングする。新型コロナ対応で自民に逆風が吹いており「2009年の政権交代以来のチャンス」と、安住氏は「1強」打破へ総力を挙げる。

 名古屋市出身の森下氏は、2019年に芸能活動を引退し、4月15日付で党5区支部長に就任した。

 石巻市開北1丁目に事務所を構え、あいさつ回りや、各地で地域の声を聞く草の根活動を精力的に展開する。6月からは毎日つじ立ちを行い、ハンドマイクで思いや訴えたいことを発信している。1カ月半で500回以上実施した。

 陣営は「知名度はないが、新鮮味はある。解散に備え地道に活動する」と語り、認知度アップを目指す。

 森下氏は「高齢化が進む中、健康寿命をしっかり延ばす政策を進めたい。女性が活躍できる環境も整えていきたい」と意気込む。

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