全国2施設目「こども本の森」開館 安藤忠雄さんが建物寄贈

絵本などが天井近くまで陳列された「こども本の森 遠野」

 東日本大震災からの復興支援のため、建築家安藤忠雄さんから建物を寄贈され、岩手県遠野市が運営する「こども本の森 遠野」が25日、市内の中央通りにオープンした。児童書や絵本を中心に1万3000冊の蔵書をそろえ、未来を担う子どもたちを育む。

 現地で式典があり、安藤さんは「たくさんの本を読みながら、過去を学び、今を考え、未来を想像してほしい」とメッセージを寄せた。市内や岩手県沿岸部から小学生が招かれ、「素晴らしい施設をありがとう」「リラックスして本を楽しめそう」と感謝の言葉を述べた。

 施設は築120年の商家を改築した木造2階で、延べ床面積498平方メートル。壁一面に本棚が並び、「遠野と東北」「世界を見渡す」など13テーマ別に配架した。読書スペースの蔵もある。本の貸し出しはしない。

 視覚に訴えるよう、高さ4メートルの本棚の上段には表紙が見えるよう本を固定して陳列し、興味を持ったら下段から同じ本を手に取れるように工夫した。

 1万500冊は全国から寄せられ、36カ国の在日大使館からも寄贈された。市は運営費の寄付を随時募集しており、ふるさと納税でも受け付ける。

 安藤さんによる「こども本の森」は大阪市に続く2施設目で、神戸市にも来春に開館する。

 新型コロナウイルス対策として混雑を防止するため、入場は当面、ホームページからの予約制となる。連絡先は「こども本の森 遠野」0198(63)3003。

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