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(30)八月の雨の肋を探り居る/佐藤 鬼房(1919~2002年)

 8月は難しい月だ。今年の立秋は8月7日だが、学校は夏休み半ば、最も暑い頃。でもお盆を過ぎると空気が変わりはじめ、下旬となると海の照り返しも「残暑」の感。そんな複雑な8月に糸のように降る雨。それはまるで、8月という月の、いつもは見えない肋骨(あばらぼね)のよう。手を伸ばして掴(つか)もうとしても、水…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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