リボーンアート、荻浜の写真パネル撤去 「津波被害を連想」の指摘受け

11日の開幕セレモニーでテープカットするリボーンアート・フェスティバルの関係者

 宮城県石巻市と女川町で開かれている「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021-22」の実行委員会は14日、「東日本大震災の津波被害を連想させる」との指摘があったとして、展示中の現代美術家片山真理さんの作品を撤去したと発表した。

 作品は石巻市荻浜(おぎのはま)に設置された写真パネルで、16年に香川県直島で制作。両足義足の片山さんが、手足を模した手縫いのオブジェを複数身に着け、浜辺に横たわる姿を写し出している。

 実行委事務局などによると、11日の開幕以降、地元住民や遺族から「作品を見たくない」「復興の役に立つのか」といった抗議のメールや電話が十数件あり、片山さんが撤去を申し出たという。

 事務局はホームページで「他者や社会のつながりをポジティブに表現した力強い作品」と説明しつつ、「鑑賞者の痛みや悲しみを生んでしまうことは望むところではない。震災から10年がたった場所で、作品を展示する意味を再考したい」とのコメントを出した。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る