震災遺構の荒浜小、来館30万人に 公開4年3カ月

 東日本大震災の遺構として2017年4月から一般公開されている仙台市若林区の旧荒浜小の来館者数が16日、30万人に達した。

 30万人目は宮城野区の会社員石井三男さん(76)。妻の市子さん(73)と訪れ、記念のメモリアルグッズ詰め合わせを贈呈された。

 三男さんは「津波で校舎に流れ込んできた車の写真が印象的。改めて津波の威力を思い出し、勉強になった」と語った。市子さんは「自宅は被害が少なく、来館をためらっていた。30万人目には驚いたが、見学できてよかった」と話した。

 荒浜小は4階建て校舎の2階まで津波が押し寄せた。児童、教職員、住民ら320人が屋上に避難し、全員救助された。学校は16年3月に閉校し、震災遺構となった。1、2階の教室や廊下には津波の爪痕が残り、4階では写真や映像で震災の記憶を伝えている。

 市によると、来館者数は新型コロナウイルスの影響で、20年度は1日平均174人と19年度の約半分にとどまった。担当者は「感染対策を万全にし、震災の経験や教訓の伝承を続けている。感染状況が落ち着いた段階で、ぜひ足を運んでいただきたい」と期待する。

30万人目の来館者となり、記念品を受け取る石井さん夫妻
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