NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となった気仙沼市大島・亀山(235メートル)で、客足の増加とともにアクセス難の悩みが顕在化している。東日本大震災で市営リフト=?=が失われ、山頂へは中腹の駐車場からシャトルバスを使うか、500メートルほど階段や坂を歩かねばならない。地元や観光客からは「今こそリフトがあれば…」と嘆き節が漏れる。
海と山のパノラマが広がり、晴れた日は約65キロ先の金華山も見える眺望は気仙沼観光の目玉の一つ。モネのロケ地にもなり、絶景を背にする主演・清原果耶さんの姿は番組ポスターにもなっている。
7月下旬、中腹に車を止め家族と歩いて山頂を訪れた仙台市若林区の会社員男性(61)は「モネを見ている娘と一緒に来てみた。景色は素晴らしいけど勾配がきつい。リフトはないの?」と息を切らした。
5月のドラマ開始後、亀山レストハウスの週末の売り上げは一時、放映前の10倍以上になった。運営する「cafe shop暖-DAN-」の店主菊田由衣さん(36)は「ハァハァ言って来る人には申し訳ない気持ち。リフトを懐かしむ方も多くいて、残っていれば良かった」と惜しむ。
本土とつなぐ気仙沼大島大橋が開通した2019年、大島の観光客は前年比7倍超の67万5600人に上った。しかし、亀山を訪れた人はその1割未満。中腹の駐車場から20分おきに出る無料シャトルバスは土日祝日限定で、そもそも駐車場が有料(1台500円)と知りそのままUターンする車も少なくない。 リフトは震災の津波と火災で壊滅したが、観光施設のため国の復興事業に認められなかった。気仙沼大島観光協会の菊田強会長(68)は「リフト復活が大島の復興だと訴えてきた。関心が高まっているのにもったいない」と嘆く。
ドラマの反響を受け、市は平日も駐車場からワゴン車で客を輸送する応急対応を始めた。一方で、リフトなどの整備を諦めていない。国の地方創生推進交付金の活用を視野に復興庁にも支援を求め、年度内に市として整備方針をまとめる。
ただ、震災前のリフト運営は赤字続きで、再建には採算性も課題となる。菅原茂市長は「亀山の眺めは気仙沼の宝。多くの来訪者に楽しんでもらえるよう、望ましい形での整備を目指す」としている。
[気仙沼市営亀山リフト]1967年5月開業。定期船が発着した大島・浦の浜と亀山山頂付近までの約900メートルを12分で結び、ピークの78年ごろは年間12万人が利用した。震災前の料金は片道500円(往復700円)、12歳未満350円(450円)。
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